この おはなし を よみました ♪
『やぶか と らいおん』 いそっぷ どうわ
やぶか と らいおん
やぶか が らいおん の ところ へ いって、 いいました。
「ぼく は きみ が こわく なんか ない よ。
どうぶつ の おうさま と いばって いる けれど、 きみ は ぼく より つよく なんか ない。
もし、 きみ の ほう が つよい と いう なら、 その しょうこ を みせて ごらん。
つめ で ひっかいたり、 かみついたり できる だって?
・・・まあ、 むだ な こと だけど ね。
なにしろ ぼく は、 きみ より ずっと つよいんだから。
・・・あれ、 うたがってんの?
なんなら いま すぐ、 きみ と いっきうち を しよう」
そして すぐさま、 やぶか は らいおん に おそいかかり ました。
らいおん の はな の まわり の、 け の ない ところ を ねらって、 ちくり、 ちくり と さした のです。
らいおん は かゆくて たまらず、 じぶん の つめ で そこ を ひっかいて ちだらけ に なりました。
「こうさん、 こうさん」
らいおん は、 しょうぶ を あきらめました。
やぶか は らいおん を まかした ので、
「ぶううーん」
と、 かちどき を あげ、
「♪ぶぶぶん ♪ぶぶぶん」
と、 しょうり の うた を うたい ながら、 とびたち ました。
ところが くも の す に ひっかかって、 くも の えじき に なって しまいました。
くも に たべられる こと が わかった とき、 やぶか は なきべそ を かいて いいました。
「らいおん より も つよい この ぼく が、 くも なんて いう、 けち な やつ の ため に しぬ とは。
やれやれ、 なんて こと だ」
この おはなし は、 つよい もの に かちながら も、 ちょっと した ふちゅうい から よわい もの に まけて しまう と いう おはなし です。
おしまい
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