この おはなし を よみました ♪

Go to the Japanese sentence with 漢字          『うさぎとかめ』

『 うさぎとかめ 』 にほん の むかしばなし


うさぎ と かめ

 

ある ところ に うさぎ さん と かめ さん が ()んで いました。

うさぎさん が、かめさん に
()いました。

「かめさん、かめさん、(わたし)(きみ) と、どっち が (はや)(はし)れる と (おも)うかい」

かめさん が
(こた)えました。

「さあ、どっち だろう ねぇ。

わたし は、そんな に
(はや)(はし)れない けれど、うさぎさん には、()けない と (おも)う よ。」

うさぎさん が
()いました。

「いやいや、ぼくの ほう が
(はや)い に ()まってる よ」

うさぎさん は、
(はし)る のが (はや)い こと を ちょっと 自慢(じまん) したかった のです。

「そう かなぁ、ぼく も すこし
(はや)(はし)れるよ」

かめさん は いいました。

「それなら、どちら が
(はや)い か、あの (やま)まで、かけくらべ を しよう」

かめさん は、
()いました。

「いい よ、がんばる よ」

うさぎさん と、かめさん は
(とお)く の (やま)目指(めざ)して (はし)()しました。

うさぎさんは、かめさん より も、 ずっと
(はや)(はし)って()きました。

そして あっというま に、ずっと ずっと
(とお)く まで ()きました。

うさぎさんは、
(やま) の すぐ そば まで くる と、(うし)ろ を ()(かえ)りました。

「やっぱり、ぼく は
(あし)(はや)いんだ。

かめさん なんて、ずーっと
(うし)ろ で ()え も しない じゃない か」

「もう、ぼく の
()ち だ な。どれどれ、ちょっと ここ で 一休(ひとやす)み しよう」

うさぎさんは そう
()う と、道端(みちばた)(うえ)(よこ)に なりました。

ところが、
()い お天気(てんき) で、あんまり 気持(きも)ち よかった ので、うさぎさん は いつのまにか (ねむ)って しまいました。

一方(いっぽう)、かめさんは、のんびり のんびり (はし)って いました。

でも、どう
()て も (ある)いて いる よう に しか ()えない ほど、のろのろ して いました。

「いやいや、うさぎさんは ずいぶん
(あし)(はや)いんだ な。

でも、
()いつける かもしれない から、がんばろう」

かめさんは、それでも
一生懸命(いっしょうけんめい)(はし)って いきました。

こうして、かめさんが のろのろ
(はし)って ()く と、うさぎさん が ()ている ところ まで やってきました。

「おやおや、うさぎさんは
()て いる よ。ぼく も (やす)もう かな」

「いやいや、ぼく は
(おそ)い から、もっと がんばって (はし)ろう」

こうして、かめさんは とうとう
(やま)(うえ) まで ()いて しまいました。

「わーい。ぼく の
()ち だ。うさぎさん より (さき)()いた  ぞ。」

かめさんは、
(だい)(よろこ)び して ()いました。

かめさん の
(こえ)()いて うさぎさん も ()()ましました。

「あれーっ。いつのまに
(ねむ)って しまったんだろう。

あれーっ。かめさん が
(やま)(うえ) に いるぞ。

かめさん に
()けちゃったんだ。

最後(さいご) まで、ちゃんと (はし)れば よかった なぁ。

 

 

おしまい  


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