この おはなし を よみました ♪
『 しょうぎ がたき 』 にほん の むかしばなし (えど こばなし)
しょうぎ がたき
よこちょう の いんきょ と、 おもて どおり の いんきょ が、 ふたり で しょうぎ を さして います。
どうやら よこちょう の いんきょ の ほう が、 にかい つづけて まけて、 この さんかい め も まけそう です。
「まった、 まった」
よこちょう の いんきょ が まった を すると、
「いや、 まてぬ。 これで にかい も まった を した の だ、 もう、 だめ だ」
と、 おもて どおり の いんきょ は、 つめたく いいます。
「もう、 いちど だけ だ、 たのむ」
「いいや、 だめ だ」
「そこ を なんとか、 たのむ」
「だめ だったら、 だめ だ」
しまいには、 「なに をー!」 「なにぃー!」
と、 いって、 しょうぎ ばん を ひっくり かえす しまつ。
「もう おまえ とは、 いっしょう、 しょうぎ は ささん ぞ」
おこって、 わかれて しまいました。
ところが、 ふたり とも、 そのひ の ゆうがた に も なります と、 なんとなく そわそわ。
「あの とき、 まった を して やりゃあ よかった」
「あの とき、 すなお に まけ を みとめて いれば、 いま ごろ は、 さけ を くみかわして・・・」
と、 しきり に、 けんか を した こと が くやまれて なりません。
そこで、 よこちょう の いんきょ は、 なんとか、 なかなおり の ほうほう は ない もの か と、 おもて どおり まで やってきます と、
おもてどおり の いんきょ も、 そわそわ、 そわそわ と、 もん を でたり はいったり して おります。
ふたり は、 ばったり と め が あう と、 つい、
「さっき の は、 おまえ が わるいんだ ぞ!」
もう いっぽう も まけず に、
「いいや、 おまえ が わるいんだ!」
「では、 どっち が わるい か、 しょうぎ で きめよう」
「おお、 しょうぎ で けっちゃく を つける ぞ!」
と、 いって あがりこみ、 さっそく しょうぎばん を かこんで、 さし はじめ ました。
しょうぎ ずき の ひと は、 だいたい が こんな もの です。
おしまい
If you want to read the Japanese sentence with 漢字, click the the picture of story, please^^
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