この おはなし を よみました ♪
『 さんねん ねたろう 』 にほん の むかしばなし
さんねん ねたろう
むかし むかし、 ある ところ に いつも ねて ばかり いる へん な おとこ が すんで いました。
ひと から わるぐち を いわれても、 こども から からかわれても いっこう に き に しません でした。
ねたろう は、 それでも こども の とき は ふつう の おとこのこ でした。
ところが あるひ とつぜん ねむり はじめた のです。
ねどこ から でて くる のは、 どうしても がまん できなく なって おてあらい に いく とき だけ でした。
そして もどってくる と また ねむって しまうのです。
ところで そのころ むら は まいにち まいにち ひでりつづき で あめ が ふらず、 はたけ や たんぼ に みず が たりない かんばつ で こまって いました。
かみさま に あめ を ふらせて ください と おいのり しても まったく あめ は ふりません でした。
むら の みんな は ねたろう が ねて ばかり いて はたらかない から かみさま が おこった の だ と おもいました。
みんは は ねたろう を こらしめて やろう と やってきました。
すると とつぜん ねたろうは め を あけて、 ねどこ から おきあがる と、 あくび を して ぶつぶつ いいながら いえ を でていった のです。
やま の うえ に ゆっくり ゆっくり のぼっていく と、 ねたろう は ぶつぶつ いいながら、 おおきな いわ を おし はじめ ました。
みんな は それ を みて こう おもいました。
「あの いわ を うごかす のは とても むり だ。」
それでも ねたろう は いっしょうけんめい いわ を おし つづけ ました。
すると そのうち いわ が ゆれ はじめ、 とうとう たに に むかって ころがって いったのです。
そして もっと おおきな いわ に あたり、 もっと もっと おおきな いわ に あたり ころがって いきました。
しまいには ころがった いわ は かわ の ながれ を せきとめた のです。
かわ は ながれ を かえて はたけ に ながれ はじめました。
みんな は おおよろこび です。
はたけ も たんぼ も みず で いっぱい に なりました。
ねたろう は ねて は いても いつも かんばつ の こと を かんがえ、 その いい ほうほう を かんがえて いたのです。
それから ねたろう は いえ に かえる と また ねむって しまいました。
おしまい
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