この おはなし を よみました ♪
『かじ の すみ』 にほん のむかしばなし (えど こばなし)
かじ の すみ
あるとき、 むら で かじ が ありました。
けち で ゆうめい な ていしゅ は、 にかい の ものほし から ずっと その ようす を みながら、 にょうぼう を よんで いいました。
「あの もえ ぐあい じゃあ、 だいぶん すみ が できて いる だろう。
おまえ、 ひとっぱしり いって、 すみ を もろうて こい」
そこで にょうぼう は、 さっそく かじば まで でかけて いった が、 すこし して、 なに も もたず に かえって きました。
「おまえさん、 すみ を わけて ほしい と、 たのんで みました が、
『この たわけもん が! ひと が いっしょうけんめい ひ を けしとる とき に、 なに いうとる、 あぶない から はよう かえれ』 と、 どなられ、 すみ は いっぽん も もらえません でした」
すると、 それ を きいた ていしゅ は、
「なに、 そんな こと を いうて、 すみ は いっぽん も もらえなんだ か。
ようし、 わかった。 そんなら こんど うち の やけた とき には、 すみ は いっぽん も やらん ぞ」
と、 すみ の ように、 まっか に なって おこった そうです。
おしまい
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