この おはなし を よみました ♪
『いしゃ に なった くつ しょくにん』 いそっぷ どうわ
いしゃ に なった くつ しょくにん
ある うで の わるい くつ しょくにん が、しごと が うまく いかないので、いしゃ を はじめました。
そして、
「これは、あらゆる どく を けしさる げどくざい です。むし や へびの どく は もちろん の こと、しょくあたり や どくさつ からも み を まもる ことが できるの です」
と、たくみな わじゅつ で、じぶん が てきとう に つくった いんちきぐすり を うりはじめ ました。
すると これが おおあたり で、かれは たちまち まち の ゆうめいじん と なりました。
しかし あるとき、この もと くつしょくにん の いしゃ が おもい びょうき に かかった のです。
「どんな どく でも けしさる くすり を うる いしゃ が、びょうき に なる とは おかしい ぞ」
これを ふしん に おもった ちょうちょう が、かれ が つくった げどくざい に どく を まぜる ふり を して、
「ほうび を やるから、これ を のみほして みろ。この げどくざい がほんもの なら、もんだい は ないだろう」
と、めいれい しました。
「それは、その・・・」
いしゃ は しぬ のを おそれて、
「ごめんなさい。ほんとうは、くすり の ちしき など もちあわせて いません。この げどくざい は いんちき です」
と、はくじょう したのです。
これを しった まち の ひとたち は おこって、いしゃ の もと へ おかね を かえせ と おしよせました。
すると ちょうちょう は、あつまった しみん に こんな こと を いった のです。
「この もと くつや の いんちき いしゃ は、たしかに わるい。
だが きみたちは、この いんちき いしゃ を せめる まえに、じぶんたち を せめる べき では ないのか?
なにしろ、あし に はく くつ さえも ちゅうもん しなかった おとこ に、じぶんたち の いのち を ゆだねた の だから ね」
ひと に だまされて もんく を いう ひとは おおぜい います。
たしかに、ひと を だました あくにん は、ばっせられる べき でしょう。
でも、あいて の うそ を みぬけずに、だまされた ほう にも せきにん は あるのです。
おしまい
If you want to read the Japanese sentence with 漢字, click the the picture of story, please^^
If you want to read 漢字 + ふりがな, click!
Special thanks to [ 福娘童話集 ]
ほかの おはなし を よむ
Contents
↑ もくじ のページ へ
*