この おはなし を よみました ♪
『じゃっく おー らんたん 〜はろうぃん の かぼちゃ〜』
せかい の むかしばなし あいるらんど
じゃっく おー らんたん 〜はろうぃん の かぼちゃ〜
むかし むかし、 ひと を だます こと が とくい な じゃっく と いう おとこ が いました。
あるひ、 じごく から あくま が やってきて じゃっく に いいました。
「おい、 おまえ が ひと を だます こと が とくい な じゃっく だ な。
よしよし、 おまえ の よう な あくにん の たましい は たかく うれる から おれさま が かって やろう。 いくら だ?」
あくま に たましい を かう と いわれて じゃっく は びっくり しました が、
(どうせ、 おれ は あくにん だから しんだら じごく いき だ。 それ なら この あくま を りよう して、 しぬ まえ に あそび たおそう)
と、 かんがえ、 あくま に こう いいました。
「おれ の たましい を かう と いう の なら、 だいきん は ぎんか だ。
それも、 つかって も つかって も さいふ から なくならない ぎんか に して くれ。
そしたら じゅうねんご、 おれ の たましい を あんた に やろう」
「よし、 それでは じゅうねんかん、 おれ が なくならない ぎんか に なって やろう」
あくま は そう いう と ぎんか に へんしん して、 じゃっく の さいふ の なか に とびこみ ました。
それから じゃっく は、 つかっても つかっても かず が へらない あくま の ぎんか を つかって あそび まわりました。
そして じゅうねんご、 あくま の ぎんか が さいふ から とびだして きて、 もと の すがた に もどり ました。
「どうだ じゃっく、じゅうねんかん を たのしんだ か? さて、 やくそく どおり おまえ の たましい を もらう よ」
「ああ、 やくそく だから たましい を もって いく が いい。
ただ、 やくそく した のは じゅうねんまえ の おひるすぎ で、 いま は まだ おひるまえ だ。
たましい を とられる まえ に さいご の しょくじ を したい から、 あの りんご の き に なって いる りんご を とって くれないか?」
じゃっく は そう いって、 いっぽん の りんご の き を ゆびさし ました。
「そうか。 それなら さいご の しょくじ を たのしむ と いい」
あくま は そう いう と りんご の き に のぼって、 ひくい ところ に ある りんご の み を とろう と しました。
すると じゃっく が、 うえ を ゆびさして いいます。
「それ は まだ ちいさい。 さいご の しょくじ だから、 もっと おおきい りんご が ほしい」
「では、 これ か?」
「いいや、 それ では まだ ちいさい。 もっと うえ の、 あの、 あの はっぱ の おく に ある りんご だ」
「よし、 あの はっぱ の おく だ な」
あくま は さら に りんご の き を のぼって、 じゃっく が ゆびさして いる はっぱ を めくって みました。
そして はっぱ の おく に ある もの を みて びっくり です。
「うぎゃーーー! じゅうじか だー!」
なんと はっぱ の うら の えだ に、 じゅうじか が ほって あった のです。
じつは この じゅうじか、 きのう の うち に じゃっく が き に のぼって ほりきざんだ もの でした。
じゅうじか を みた あくま は きょうふ で からだ が かたまって しまい、 その ば から うごく こと が できません。
あくま は、 なさけない こえ で じゃっく に たのみ ました。
「じゃっ、じゃっく さん。 どうか たすけて ください」
「ああ、 たすけて やって も いい が、 おれ の たましい を とる こと を あきらめる かい?」
「はい、 あきらめ ます。 あきらめます から、 はやく たすけて ください」
「よし。 だが、 どうせ おれ は じごく いき だ。 だから、 しんでも じごく へ いかなくて も すむ ように して くれないか?」
「えっ? それ は ちょっと・・・」
「いや なの かい? いや なら たすけて あげない よ」
「ひぇー! わかりました。 しんでも じごく へ いかなくても すむ ように します」
「くちやくそく で は だめ だ。 ちゃんと けいやくしょ を かいて もらう よ」
こうして じゃっく は あくま を たすける かわり に、 しんでも じごく へ いかなくて すむ けいやくしょ を て に いれた の でした。
さて、 それから なんじゅうねん か すぎて、 とうとう じゃっく に じゅみょう が きました。
しんだ じゃっく に じごく から の つかい が きました が、 じゃっく が あくま と の けいやくしょ を みせる と、
じごく から の つかい は あきらめて かえって いきました。
「よしよし、 これ で じごく いき は まぬがれた。 おれ が いく のは てんごく さ」
じゃっく は てんごく へ いく と なか に はいろう と しました が、 てんごく の もんばん が じゃっく を なか に いれて くれません。
「おまえ は おおく の ひと を だました あくにん だ。 てんごく へ いれる こと は できない」
「そっ、 そんなー」
こうして じゃっく は、 かぶ を くりぬいた なか に せきたん を いれた あかり を もって、 じごく と てんごく と の みち を いま でも いったり きたり して いる そう です。
この じゃっく の もって いる かぶ の あかり が、 じゃっく の ちょうちん と いう いみ の 「ジャック・オー・ランタン」 と よばれ、
いま では はろうぃん の じゅうよう な あいてむ と なって います。
また、 あめりか では かぶ より かぼちゃ が いっぱんてき で、 ちょうど はろうぃん の じき に かぼちゃ が たくさん とれる ので、
いま では かぶ で は なく かぼちゃ が いっぱんてき に なりました。
おしまい
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