この おはなし を よみました ♪
『ふうふ 』 にほん の むかしばなし やまぐち けん の みんわ
ふうふ
むかし むかし、 いいつたえ に よると にんげん は、 ふうふ が せなかあわせ に くっついて うまれて きた そうです。
あるひ の こと、 おおぜい の にんげんたち が あつまって、 かみさま に おねがい しました。
「かみさま。 わたしたち ふうふ は、 せなか と せなか と が くっついて いる ので、 ふうふ で ありながら
にょうぼう や おっと の かお を みる こと が できません。
どうか じぶん の にょうぼう や おっと の かお が みられる ように、 せなか を わって いただきたい のです」
すると かみさま は、
「なるほど、 それ は、 もっとも な こと じゃ」
と、 ふうふ の くっついた せなか を わって くれた のです。
こうして ふうふ の せなか が いっせい に われた の です が、 ふだん から かお を みて いない ふたり ですから、
いちど みうしなう と だれ と だれ が ふうふ だった のか、 わからなく なって しまいました。
そこで にんげんたち は こまって しまい、 また かみさま に おねがい しました。
「ねがいどおり、 せなか を わって もらいました が、
こんど は だれ が ふうふ の かたわれ で あった のか、 みわけ が つかなく なりました。 なんとか して ください」
すると かみさま は、
「それでは、 おまえたち に あい と いう ちから を あたえて やろう。
がいけん や めさき の りえき に こだわらず に、 その あい を しんじて あいて を さがせば、
かならず や、 ふうふ と して うまれた かたわれ を みつける こと が できる で あろう」
と、 にんげん に あい と いう ちから を さずけて くれた のです。
にんげん は、 とき に は がいけん、 ときには おかね や ちい など の りえき に め が くらんで、
あい と いう かみさま から いただいた ちから を つかわず に ふうふ と なる ひと が います が、
それでは すえながい しあわせ を て に する こと は できません。
がいけん や りえき に まどわされず、 あい と いう ちから を しんじて ふうふ と して うまれた かたわれ を みつければ、
かならず その ふたり は、 すえながい しあわせ を て に いれる こと が できる でしょう。
おしまい
If you want to read the Japanese sentence with 漢字, click the picture of story, please^^
Special thanks to [ 福娘童話集 ]
ほか の おはなし を よむ
Contents
*