この おはなし を よみました ♪
『あるきめです 〜うちゅう に ある すなつぶ の かず〜』
せかい の むかしばなし
あるきめです 〜うちゅう に ある すなつぶ の かず〜
むかし むかし、 あるきめです と いう なまえ の てんさい すうがくしゃ が いました。
かれ の はっけん した ほうそく や げんり は、 いま の かがく でも かかす こと の できない もの と なって います。
この おはなし は、 その てんさい すうがくしゃ、 あるきめです の おはなし です。
しらくさ の おうさま の ひえろん は、 つねづね、 あるきめです に
むずかしい もんだい を あたえて こまらせて やろう と かんがえて いました が、
あるきめです は どんな なんもん でも かいけつ して しまう ので おもしろく ありません。
「うーむ、 なんとか して あるきめです を やりこめたい もの だ。
あるきめです でも ぜったい に わからない なんもん は・・・。 そう だ、 これ だ!」
めいあん を おもいついた おうさま は、 あるきめです に たずねた の です。
「あるきめです よ、 うちゅう の おおきさ は かぎりなく おおきい と きいて いる が、
その うちゅう の なか に ある すなつぶ の かず が どれくらい なの か、 おしえて くれない だろう か?」
そんな こと、 かみさま に だって わかる はず が ありません。
おうさま は、 (して やったり。 これ なら あるきめです も こたえられまい)
と、 にやにや しながら あるきめです の かお を みました。
しかし、 あるきめです は、
「はい、 おうさま。 けいさん します ので、 に、さんにち おまち ください。
かならず すなつぶ の かず を こたえて ごらん に いれます。
どんな に おおきな かず でも、 かぞえられる もの です から」
と、 なんの ためらい も なく こたえた の です。
それから すうじつ ご、 あるきめです は、 おうさま の ところ へ やって きました。
「どうだ、 あるきめです。 わかった かな?」
おうさま が たずねる と、
「はい おうさま、 けいさん の けっか、 うちゅう の なか に ふくまれる すな の つぶ の かず は、 10 の 63じょう より も ちいさな かず です」
と、 こたえた の です。
「??? あるきめです よ、 それ は なんじゃ?」
「はい、 10 を 63かい かけあわせた かず です」
「???」
おうさま が ちんぷんかんぷん なので、 あるきめです は べつ の こたえ を いいました。
「では いいかえ ます。
うちゅう の なか に ふくまれる すな の つぶ の かず は、31おく 5360まん です。
これは、 いちびょうかん に ひとつ かぞえる と して、 1ぷん で 60、 いちじかん で 3ぜん 6ぴゃく、 いちにち で 8まん 6400、
いちねん で 3ぜん153まん6せん、 100ねん で、 31おく 5360まん なの です。
つまり、 ひゃくねん かかって かぞえる かず だけ、 うちゅう には すな の つぶ が ある のです。
おうたがい なら、 かぞえて みて ください」
この こたえ は、 まったく の てきとう です が、 それ を たしかめる こと が できない いじょう、 まちがい だ とも いえません。
あるきめです は、 くだらない しつもん には、 とんち で こたえた の でした。
おしまい
If you want to read the Japanese sentence with 漢字, click the picture of story, please^^
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