この おはなし を よみました ♪
『あおい とり』 せかい の むかしばなし
あおい とり
むかし むかし、 ある ところ に、 まずしい ふたり の こども が いました。
おにいさん の なまえ は ちるちる、 いもうと の なまえ は みちる と いいました。
くりすます の まえ の よる の こと です。
ふたり の へや に、 まほうつかい の おばあさん が やって きて いいました。
「わたし の まご が、 いま、 びょうき で な。
しあわせ の あおいとり を みつければ びょうき は なおるんじゃ。
どうか ふたり で、 あおいとり を みつけて きて おくれ」
「うん、 わかった」
ちるちる と みちる は とりかご を もって、 あおいとり を さがし に たび に でました。
ちるちる と みちる が はじめ に いった くに は、 『おもいで の くに』 でした。
ふたり は この くに で、 しんだ はず の おじいさん と おばあさん に であいました。
「ひと は しんで も、 みんな が こころ の なか で おもいだして くれた なら、 いつでも あう こと が できるんだ よ」
おじいさん は、 そう いいました。
そして、 ちるちる と みちる に、 この くに に あおいとり が いる こと を おしえて くれました。
ところが、 『おもいで の くに』 を でた とたん、 あおいとり は くろい とり に かわって しまいました。
ちるちる と みちる は、 つぎ に びょうき や せんそう など、 いやな もの が いっぱい ある 『よる の ごてん』 に いきました。
ここ に も、 あおいとり は いました。
でも、 つかまえて 『よる の ごてん』 を でた とたん、 あおいとり は みんな しんで しまいました。
それから ふたり は 『ぜいたく の ごてん』 や、 これから うまれて くる あかちゃん が いる 『みらい の くに』 に いきました。
どこ に も あおいとり は いました が、 もちかえろう と する と、 みんな だめ に なって しまう のです。
「さあ、 おきなさい。 きょう は くりすます です よ」
おかあさん の よぶ こえ が きこえました。
め を さます と、 ふたり は じぶん たち の へや の べっど の なか に いました。
あおいとり を さがす たび は、 おわった のです。
ちるちる と みちる は、 とうとう あおいとり を つかまえる こと が できません でした。
でも、 ちるちる と みちる が、 ふと とりかご を みると、 なか に あおい はね が はいって いる で は ありませんか。
「そうか、 ぼくたち が かって いた はと が、 ほんとう の あおいとり だったんだ。
しあわせ の あおいとり は、 ぼくたち の いえ に いたんだ ね」
ふたり は おたがい に かお を みあわせて、 にっこり しました。
まほうつかい の おばあさん は ふたり に、
しあわせ は すぐ そば に あって も、 なかなか き が つかない もの だ と おしえて くれた のです。
おしまい
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